ビ忘録🍺①
FIRESTONE×TOPATOPA/CENTRAL COAST HAZY IPA
「Trip The Light Phantastic」
5種類のホップアロマのバランスがよく、ジューシーさもほどほどで飲み疲れしにくい。グラッシーさは希薄でぶどうや柑橘のアロマ香るジュースのよう。フィニッシュはHAZYにしては控えめ。個人的にHAZYとしてはアロマにアクセントがもうひとつくらいほしい。副原料のぶどう果皮による仄かな渋みが温度が上がりとろっとした口当たりに独特さをもたらす。
うちゅうブリューイング/WEST COAST IPA
「Titan」
シャンとした苦味、そしてダンク。ストラタのメロウな柑橘やマンゴー感が素敵。ボディすっきりで飲みやすい。
WEST COASTらしさと芳醇さを両立させその上でドリンカブルに仕上げている。
KARL STRAUSS/DIPA
「FRANK THE DANK DIPA」
製品名にある通りめちゃくちゃダンクに振り切っている。胡椒のようなアロマを感じた。フィニッシュがドライで気持ち良い。
何杯でもいけちゃいそう。
ダンクでクリスピーなDIPAがほしいときはこれ一択。
しまなみブルワリー/ピルスナー
「STRIKE PILSNER ラガーのど真ん中」
かなりモルティ。重厚な炭酸のボディはスーパードライを彷彿とさせる。余韻はパンのほろ甘さ。
ホップアロマもエステルもほとんど感じず、日本のラガーの王道という意味でたしかにど真ん中な感じ。
カルニタスのタコスとか焼きサンマにすだち絞ったのと合わせたい。
遣らずの雨
昨日友達の奥さんの所属している楽団のオケコンに招待されたので観てきた。
奥さんはコーラスのアルトのパートを担当していた。
大阪ビジネスパークの住友生命いずみホールは綺麗で落ち着く佇まい。
初めて訪ねたけど気に入った。
コンサートはとてもよかった。
アンコールのW•Toddのジャズアレンジが施されたAmazing Graceの高らかな調べは天にも昇りそうな陶酔を空間にもたらす。
テンションが上がってホールのラウンジでワインをぐびり。
ジャズと讃美歌のフュージョンって素敵だね。
公演が終わると雨が降っていた。
ある場所に訪れた人を引き留めるように降るこういう雨のことを「遣らずの雨」と呼ぶ。
されどいずみホールは公演が終わると早々に閉館モードでいつまでもエントランスに留まっているわけにもいかない。
友達の奥さんに挨拶を済ませ、友達と飲みに行くことにした。
飲み始めて河岸を転々、3軒目のグランフロントのワインバーで「この前まで自分にも他人にも興味ない人間だったのにここ1年で変わったな」
と友達に指摘されて「そうなのか」と思った。
よくわからないけど10年以上付き合いのあるやつが言うんだから多分そうなんだろう。
自分の変化は自分ではあまりわからないものだ。
そんなことを考えながら、向かいの席でいちゃついている韓国人のカップルを友達の肩越しに眺めていた。
最寄駅からの帰り道、雨がさらに強まってきてスニーカーをぐしょぐしょに濡らしながら帰った。
ビアホリデイ!
鶴見緑地でコロナ明け4年ぶりの開催とのことで行ってきた!
想像を超える大盛況。
3連休は明日から雨だから今日のうちに行っとこう!という人が多いのかもしれない。
1杯目 FUKUOKA CRAFTのラガー。
控えめな炭酸に柔らかいシトラスアロマ、ライトなボディが噛み合ってて飲んでてうれしくなる。イベントのスターターにうってつけ。
モルトのコクと残糖の塩梅で加糖したストレートティーのような飲み心地。アロマはフローラル感が目立つ。
IBUが高いがスッと入ってくるバランスのよさ、品がある。素晴らしい安定感。
3杯目 HINO BREWINGのセゾン。
アロマは結構ハーバル、けれど飲んだ舌の先からフィニッシュまでスパイシー全開。
炭酸のボディと余韻のほろ苦さが心地良い。
4杯目 うしとらブルワリーのベルジャンダークストロングエール。ベルジャンダークエールが好きなのであるとうれしい。ABV.9.5%が濃厚なモルト香と合わさりブランデーが如く満足感。酵母のエステル香と残糖と濃色麦芽のコクが調和してさながら飲むチョコバナナシフォン。温度が上がるとやや酸味が目立つ。
5杯目 WEST COAST BREWINGのHAZY DIPA。阪神競馬場とのコラボ製品。
HAZYのシルキー感とDIPAのきめ細やかさをしっかり捉えている。ドリンカブル。
グレープフルーツ感とグラッシーさがIPAを飲んでいるという気持ちを引き立てる。さすがのクオリティ。
6杯目 GOLDEN RABBIT BEERのブルーハワイ。藻で着色しているとのこと。レモン果汁がアクセントになっていて飲みやすい!ほどよい酸味がチャイナブルーのよう。
良いイベントでした♪🍺
秋涼
秋は苦手だ。
夏が過ぎて急に涼しくなるといつもおかしくなってくる。
1日に飲むコーヒーの量が倍になり、
夜中にあてなく歩き回ったり、
しこたまワインを飲みながら音楽を何時間を聴いたり、
感傷的になってなにも見たくなくなったり、
といったふうにメンタルがぐらぐらになってしまう。
秋とは相性が悪いみたい。
車で遠くへ行きたい。
音楽を爆音でかけて、もやもやを振り切るために。
そして見たことのない海を見たい。
10月
懐かしいという気持ちがわからない。
昨日スピッツのアルバムを聴いていて気がついた。
スピッツは中学生のときからずっと聴いている。
だから青春をともにした音楽と言っていい。
けれどそこに別に懐かしさは感じなくて、
いつ聴いても発見があるし新しいなって思う。
そして青春という言葉もよくわからない。
自分にそんなものがあったとは感じない。
昔話をしてても、それはただの昔の話で、懐かしいという感慨に浸ることもない。
会話を無理なく進めるために「懐かしいな」って言うこともあるけど芯からそう感じているかというと疑問で、自分が使うと誠実さに欠く言葉だなと思う。
過去はもはや今の自分から切断されたものに思える。漠然と遠景を眺める心地。
陽炎の向こうに戻りたいとはとくに思わない。
名月
ローソンで夜ごはんを買って出た時に見えた月があまりに綺麗だったので、帰るのをやめてローソンの駐車場で踵を返して再度入店し、酒を買い川で月見をした。
今宵の月は中秋の名月。
酒を飲みながらほわんと光るそれをぼうと眺めていた。
そうしていると、だんだんと世界にひとりぼっちみたいな気持ちになる。
けれど侘しさはなくて、なんだか許されたような、安堵の波が胸の内に広がっていく。
宇宙に浮かぶ立派な名月に頼もしさを感じているのかもしれない。
1人でぼんやりしているときがいろんな自分のなかで1番純な自分だなって思う。
Predawnの「Autumn moon」という曲がある。
今日みたいに夜の川で月見をするときの心象にぴったりの曲。
イヤホンがなくて頭の中でずっとループさせていた。
EL PANCHO
メキシコ料理が好きでたまにむらむらと食べたくなる。
そんなときは、心斎橋にあるEL PANCHOにむかう。
EL PANCHOは1979年創業の関西で最も歴史の深いメキシコ料理店だ。
クリスタ長堀の南10出口を出てすぐの心斎橋タワービル8Fで、ひっそりと営業を続けるその店の佇まいはこれ以上ないくらいメキシカン。
↑ネトフリのドキュメンタリー「タコスのすべて」で見たメキシコのレストランの内装そのまんまでわくわくする。
大阪にいながら味わえるメキシコのご当地感!
店員さんに店名の意味を訊ねたところ「EL」は英語で言うところの「THE」で、「PANCHO」とは「Francisco」さんの愛称とのこと(このお店の創業者、あるいはカトリックの聖人のことなのかな?)
↑これはこの前食べたAランチ。
前菜のサラダ、タコスとメキシカンピラフのプレート、それから食後にアイスコーヒーが付いてくる。味は全体的に家庭的で、メキシカンピラフは具がなく素朴で炊き込みご飯のようなほんのり甘い出汁感が落ち着く。
カルニタス(豚肉のほろほろ煮)はやわらかくほぐれていて、味付けのバランスもよく豚肉のうま味を存分に味わえる。
こんなにカルニタスをもりもり食べられるメキシコ料理店はあまりないのでカルニタス好きな俺としてはありがたい。
そしてここはランチもいいのだけど、ディナーのコース利用がおすすめ。
全ての料理が山盛りでたらふく食べられるし(多すぎてちょっとしんどいくらい)店内は照明がほとんど落とされ、談笑にうってつけの落ち着いた雰囲気になる。
暗いお店ってつれあいとの心の距離が近くなる感じがしてうれしい。
ディナーコースではフローズンマルガリータ飲み放題のサービスもあり、マルガリータでへべれけになりながら、ゲストのミュージシャンが店内で弾き語るメキシコのフォークソングに浸った。
EL PANCHO、すてきです。